『おもいでエマノン』鶴田謙二/梶尾真治原作(徳間書店リュウコミックス)★★★★★

 原作者も漫画家もお互いに思い入れがあるだけあって、初めからこの原作は本書のためだけに存在していたかのような完成度です。

 「女性がタバコを吸うのはよくないと思うよ(中略)第一 あまり見た目がよくないよ…」という台詞はありながら、ほれぼれするくらい煙草が似合うめちゃくちゃ恰好いい女の子です。さまになってるなあ。

 ビールを買いに行ったときの、後ろ姿のジーパンのお尻の形も半端じゃなくカッコイイ。

 一度きりのボーイ・ミーツ・ガールに壮大なスケールの時間SF、切ない要素が二つも揃った作品でした。

 カラーの「エマノンのおもいで」と見比べてみると、まだ絵的に迷っているのが見てとれて微笑ましい。

 船のなかで出会ったそばかすの少女は、エマノンと名乗り、奇想天外な話を始めるのだった……。
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  『おもいでエマノン
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 あ、『聖☆おにいさん』第1巻も読んだ。仏陀とイエスがTシャツにジーパンってところからしてもう脱力系の匂いがぷんぷんの楽しい漫画です。


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