『Un conte à votre façon』Raymond Queneau,1981年。
実験作や前衛作品というものには、誰もの心を打つ普遍的なものもあれば、理論を共有していないと面白くも何ともないものもあります。という意味で、その「理論」部分を補強する付録のインタビューが本書のなかでは一番面白かった、というのは少し皮肉な話です。
「jeunes auteurs」(「ジュヌ」「オトゥール」の複数形は「ジュヌ・ゾトゥール」と発音する)ってのは、わかるわかる、という感じです。習い始めのとき、パニクりました。
小説作品のなかでは嘘んこ科学(?)「その時精神は……」のくだらなさが面白かったので、「文学的狂人」を扱った『リモンの子供たち(Les enfants du Limon)』『不正確科学百科事典』は読んでみたいなあ。
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『あなたまかせのお話』
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