「TRAP」MEG(キングレコード)

 MEGが戻ってきました! デビュー以来ひさびさに岡村靖幸とのコンビです。曲もPVもとにかくかっこいい。いい意味で舌ったらずだった歌い方が、悪い意味で舌ったらずになったように聞こえるのが気になりますが。でもうねるようなバックに、舌ったらずが引っかかるような感じが、不快というより不安で心地よくて癖になるのかもしれません。それから「詩」ではなく「歌詞」のライティング力が上がってると思いました。最近ではこういう音とリズムを重視する歌詞もめずらしくはなくなりましたが、下手な人はやっぱり下手ですし。

 c/w「セブンティーン・ランデヴー」はどことなく薬師丸ひろ子を連想させるような曲と声。新境地? 器用貧乏なのかもしらん。今までも一作だけパンクやったりとかしてたので、これもこれ一作だけの寄り道かも。でも考えてみると、小説家なんかだと作品ごとに作風を変えたりするし、俳優も一作ごとに役柄を変えるのだから、MEGみたいな歌い手というのも当たり前なのかもなあ。

 「スキャンティ・ブルース」や『BEST FLIGHT Terminal B』のジャケットワークが好きだったのですが、ジャケットだけは中田氏のころの路線を踏襲のようです。どうしてPVの方向性でジャケットを作らなかったのかなあ。。。ボーナス・トラック(?)のカバー曲は、申し訳ないけれど、聞いてて恥ずかしくなるような作品でした。。。

 


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