夏って何だと思ったら、「夏の時代」の夏でした。
「ジャララバードの兵士たち」宮内悠介
――ルイ(隆一)はザカリーの案内で首都のカブールに向かっていた。ゲリラが購入し、顔をつぶしたDXが襲ってくる。
DX9シリーズの三作目。今回はDXの役どころがかなり小さい。アフガンの残酷な現実。
「冲方丁インタビュウ」『光圀伝』刊行
「マルドゥック・スクランブル 手紙」大今良時
「月村了衛インタビュウ」『機龍警察 暗黒市場』刊行
「『十五夜物語』刊行記念トーク・イベント採録」夢枕獏×寺田克也
「高野史緒インタビュウ」『カラマーゾフの妹』刊行
乱歩賞に応募したきっかけの一つが、『時間はだれも待ってくれない』を作っている最中に「知名度のなさに困る辛いことがいくつかあった」から――ということは、これからも東欧アンソロジーの第二弾第三弾を期待できそうです。
「書評など」
『屍者の帝国』、『青い脂』、パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』、コニー・ウィリス『ブラックアウト』、佐藤弓生『うたう百物語』、倉阪鬼一郎『怖い俳句』、東雅夫編『私は幽霊を見た』、『幻想文学講義』。
『怨讐星域』(24)「闇の起源」梶尾真治
『SFのある文学誌』(11)「「文明開化」の理解不足か、反骨精神か――『西洋道中膝栗毛』と『蛸入道魚説教』」長山靖生
「星の鎖」ジェイ・レイク/志村未帆訳(Chain of Stars,Jay Lake,2009)
――自分の元から去った男の意思を継ぎ、サライは協力者たちとともに星々をめざした――(袖コピーより)