『S-Fマガジン』2012年11月号No.680【日本SFの夏】

 夏って何だと思ったら、「夏の時代」の夏でした。
 

「ジャララバードの兵士たち」宮内悠介
 ――ルイ(隆一)はザカリーの案内で首都のカブールに向かっていた。ゲリラが購入し、顔をつぶしたDXが襲ってくる。

 DX9シリーズの三作目。今回はDXの役どころがかなり小さい。アフガンの残酷な現実。
 

円城塔インタビュウ」『屍者の帝国』刊行

冲方丁インタビュウ」『光圀伝』刊行

マルドゥック・スクランブル 手紙」大今良時

月村了衛インタビュウ」『機龍警察 暗黒市場』刊行

長谷敏司インタビュウ」『BEATLESS』刊行

「『十五夜物語』刊行記念トーク・イベント採録夢枕獏×寺田克也

高野史緒インタビュウ」『カラマーゾフの妹』刊行
 乱歩賞に応募したきっかけの一つが、『時間はだれも待ってくれない』を作っている最中に「知名度のなさに困る辛いことがいくつかあった」から――ということは、これからも東欧アンソロジーの第二弾第三弾を期待できそうです。
 

「書評など」
 『屍者の帝国』、『青い脂』、パオロ・バチガルピ『シップブレイカー』、コニー・ウィリス『ブラックアウト』、佐藤弓生『うたう百物語』、倉阪鬼一郎『怖い俳句』、東雅夫編『私は幽霊を見た』、『幻想文学講義』。

『怨讐星域』(24)「闇の起源」梶尾真治

『SFのある文学誌』(11)「「文明開化」の理解不足か、反骨精神か――『西洋道中膝栗毛』と『蛸入道魚説教』」長山靖生
 

「星の鎖」ジェイ・レイク/志村未帆訳(Chain of Stars,Jay Lake,2009)
 ――自分の元から去った男の意思を継ぎ、サライは協力者たちとともに星々をめざした――(袖コピーより)

  


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