『大奥(9)』よしながふみ、『ひとりぼっちの地球侵略(2)』小川麻衣子

『大奥』第9巻。家重が退き、田沼意次の時代。吉宗の面影を受け継いだ松平定信の容姿が、ほんとうに吉宗を思わせるもので、こういうところは漫画のいいところです。小説では文字だけだし、実写でやっても嘘くさいだけだし。蘭学を学んだ吾作改め青沼のことを中心に、意次の改革、赤面疱瘡解決への模索、意次と宗武・定信の確執……と、内容はこれまでの恋愛から政治模様に変わってきました。
 

『ひとりぼっちの地球侵略』第2巻。体が弱くて入院していた双子の弟・凪が退院してきました。やたらと元気です。そして目に見えて怪しい。第2巻では変身タイプの宇宙人が偵察にやってきました。マスコット的キャラになるみたいですね。第1巻ではエグイ戦闘シーンもあったし、基本的には激しいアクション主体なのですが、傘を差して木のてっぺんから降りてくるようなシーンがときどき挟まれていて、心を捕えます。
 

  


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