「逆転裁判5 制作スタッフインタビュー」
「ミステリとゲームは相性がいいか?」我孫子武丸
「アガサ・クリスティーのトリック魂」松田道弘
「〔ゲーム小説〕アンソロジストが贈る内外名作コレクション45」結城信孝
「竹本健治×宮内悠介 対談」
「リアル脱出ゲームスタッフインタヴュー 伊藤紘子」
「ランチで落命」パーネル・ホール/松下祥子訳
――パズルレディことコーラは姪のシェリーに連れられてチャリティ・ランチョンにやってきた。(袖惹句より)
クロスワードパズル制作者のシリーズらしいのですが、この作品自体は制作者が活躍するというだけであまりパズル(ゲーム)とは関係ありません。作品末尾に料理のレシピが載っているコージー・ミステリです。
「天才発明家スピノラ」アーネスト・ブラマ/宮澤洋司訳(The Ingenius Mr. Spinola,Arnest Bramah)
――自動トランプ人形の噂に興味をそそられた盲人のカラドスのとった行動とは。(袖惹句より)
こちらの「ゲーム」はトランプの賭け。ホームズのライヴァルたちの一人。盲目ゆえに耳の鋭いカラドスが、いかさまを見破ります。しかしこの作品を特徴づけているのは何よりもその異様な動機でしょう。
「かげろう飛車」泡坂妻夫
『秘文字』収録の暗号小説。
【追悼 リチャード・マシスン】
「生き続ける伝説」尾之上浩司
「やっぱり伝説の作家」恩田陸
「ただひとりの実存」瀬名秀明
「脳内の映像を小説に置き換えた男〜リチャード・マシスンの知られざる世界・序説〜」小山正
「傲慢」リチャード・マシスン/北田絵里子訳(Pride,Richard Matheson,2003)
――「お金遣いが荒いんだから」ジーンは言った。「ハネムーンだぞ。何もかも最高だっただろう?」ボブがとがめた。ジーンは子供たちの写真を眺めた。アーノルドが一緒に写っていなければいいのに。
「獅子座の上昇」(Leo Rising,1972)
――「グレース、星が最悪の並びになっているんだ。財政上の破滅だ。迫りくる破滅から身を守るには、全財産をきみに譲与するしかない」とマイルズは言った。
「散髪」(Haircut,2006)
――肌の乾燥した青白い男が床屋の椅子に腰をおろした。「伸びつづけるんだ」男は言った。「それに爪も。自分じゃ止められない」
怖いんですけどアイデアだけ取り出すと笑えるところもあるというのが、マシスンという感じです。
「迷宮解体新書(68) 伊坂幸太郎」村上貴史
「千野帽子の幻談の骨法(38)オワコンて言う奴がオワコン。
「ミステリ・ヴォイス in UK(70)イングランド紙幣の肖像画」松下祥子
「書評など」
◆法条遥『リビジョン』、チャイナ・ミエヴィル『クラーケン』、南條竹則『怪奇三昧 英国恐怖小説の世界』、石橋正孝『〈驚異の旅〉または出版をめぐる冒険 ジュール・ヴェルヌとピエール=ジュール・エッツェル』、豊田正義『妻と飛んだ特攻兵』
あたりが気になりました。