『ミステリマガジン』2014年7月号No.701、『S-Fマガジン』2014年7月号No.700

『ミステリマガジン』2014年7月号No.701【シャーロック・ホームズ・ワールド】
 ふたたび『シャーロック』特集です。人気があるのはわかるけど、ペース早すぎません? 今回もインタビュー&パロディ・パスティーシュ特集。

「迷宮解体新書(77)光原百合」村上貴史
 

「微笑みとうなずき」デイヴィッド・グディス/宮澤洋二訳
 六年ぶりに感化院から脱走した青年は、ヒッチハイクで車を停め、ナイフで脅して車を奪おうとしたが……。

「ペイパーバック千夜一夜(6)」小鷹信光

「推理を不条理で解く〜別役実作「そして誰もいなくなった」劇評〜」浅田実
 

「書評など」
 ルーサー・プリセット『Q』は2014年の隠し球のころから気になっていた作品。カミ『三銃士の息子』、アンソロジー『ミステリマガジン700』海外篇・日本篇はそのうち読みます。『ヒット・ガール』は、『キック・アス2』のプレリュード。ディケンズエドウィン・ドルードの謎』は白水Uブックスより。

「ミステリ・ヴォイスUK(79)マーロウ再登場」松下祥子
 前号の記事を読んで、そこそこ評判はよさそうだと邦訳を期待していたのですが、著者は「もう少し読みごたえのある中身が欲しかった」と少々手厳しい。
 

『S-Fマガジン』2014年7月号No.700【創刊700号記念特大号】
 オールタイム・ベストSF結果(のみ)発表、および、全699号から選りすぐりのエッセイ&インタビュー&対談&評論&コラムなど掲載、および歴代編集長より3人の講演&インタビュー、および、トークイベント「SFと復興」。

 エッセイ系はさすがに当時とは温度差がありすぎて今読むのはキツイものがけっこうありました。

 その一方で、「ニューヨーク・二つの会見記 ポール、キャンベルに会う」福島正実のようなものは、SF後進国を自認してがむしゃらだった当時だったからこその記事なのだと思います。今だったら良くも悪くも提灯記事にしかならないでしょうね。

「足穂の世界について」星新一は、タイトルを見て俄然食いついてしまいます。星新一でタルホですよ。でも口惜しながら、うまく釣られてしまったようでした。

「『新世紀エヴァンゲリオン』の世界」庵野秀明×大森望

「戦後文学からオタク文学へ 団塊世代の日本SF史」笠井潔×山田正紀
 ここから後ろは購読してました。

「端役」グレッグ・イーガン

「SF小僧の息子 THE SON OF SF KID」とり・みき

『エピローグ〈3〉』円城塔
 

「SFと復興――小松左京から考える」東浩紀×大森望×瀬名秀明
 積み上げて積み上げて現状がコレって……日本SFの未来は暗いのかね。。。。

  


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