『南極物語』(日本, 1983年)★★☆☆☆

 ストーリーとは関係ないけれど、船長さんだか隊長さんだかが、早急を「さっきゅう」と発音しているのが印象に残っています。今やNHKのアナウンサーも「そうきゅう」と発音する時代ですもんね。そんな30年前の映画です。

 ストーリーは有名な、南極に置き去りにされたソリ犬タロとジロが生きていた――というもの。

 面白くはあったものの、二時間強はつらい。それでも動物ものにしては面白かったし見入ってしまいました。

 一時間半くらい進んだところでわざとらしい子役出現。こういうのは昔からまったく変わってません。ドラマ部分もうんざりでしたし。

 犬の死に際がよくわかりません。犬に死ぬ演技させるのが難しいのはわかりますが、状況がまったくわからず、ただ字幕やナレーションで「死んだ」って言われるだけじゃあなあ。。。仲間が死んでも全然悲しそうに見えないですし。

 リーダー犬リキや、おまけしてゴロには個性がありましたが、肝心のタロとジロのキャラクターがまったく立っていませんでした。無個性。その分、感動も薄くなってしまいます。なぜこの二匹なのかと疑問に思ってしまいました。これは致命的。

 こうしたところはディズニーのリメイク版の方が断然すぐれていました。リメイクがオリジナルを上回っている珍しい例の一つだと思います。

 キャストを見てびっくり。あの少女が荻野目慶子だったんですね。

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 南極物語 


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