『スターウォーズ/スカイウォーカーの夜明け』(米,2019)★★★★☆

Star Wars: The Rise of Skywalker』

 監督・脚本J・J・エイブラムスデイジー・リドリー他出演。

 つきあいで観ました。7・8未見。4~6のテレビ吹替え版しか観たことがなかったので、いままでチューイのことを中尉だと思っていました。ハン・ソロだけが階級名で呼ぶのが信頼関係を表していていい設定だな――と思っていたのに……。

 この9に関しては徹底した娯楽映画でした。

 余計なものは一切なし。とってつけたヒューマニティもなし。動物や子どもを使って媚びを売ることもなし。恋愛もなし。娯楽に振り切った良い映画です。

 基本的に仮面ライダーやヒーロー戦隊ものと同じなんですよね。わかりやすい悪と正義が肉弾戦と空中戦とドンパチを繰り広げるという。むしろ大人も意識してしまった近年の特撮ものよりよほど単純明快で小気味よい。

 帝国を滅ぼすキーとなる何かがどこかにあるらしいので主人公レイ一行がそれを探しに行くのですが行く先々でダースベーダー2世みたいなのが邪魔をするというストーリー。7・8未見だったのでこのダースベーダー2世(レン)が誰の息子なのかなかなかわかりませんでした。ああ、そういう因縁だったんですね。

 ルーク、レイア、ハン・ソロはおじいちゃんおばあちゃんなのに、ランド将軍だけはまだ若いのでもっと年老いた俳優を起用すればいいのにと思ったのですが、レンがまだ若いことを考えるとハン・ソロたちも物語上はまだ老人ではないのでしょうね。

 スカイウォーカーの夜明けというタイトルなのに、えっどうなるの?と思ってしまいましたが、わかったようなわからないような回収のされかたがされていました。意思と魂は受け継ぐということで、屋号みたいなものでしょうか。


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