「allo, toi, toi」長谷敏司
――8歳の少女を性的虐待のうえ殺害し、刑務所で終身刑に服す男。その脳裏に響く声とは?
うわあダメだ。たとえ表向きだけでもオタクなガジェットがあると拒否反応を起こしてしまう。
「ジェイクをさがして」チャイナ・ミエヴィル/日暮雅通訳(Looking for Jake,China Miéville,1998)
――ぼくはきみをさがして、この街を彷徨った。この喪われたロンドンを。
チャイナ・ミエヴィルがこんな「ぼく」人称の青春小説っぽい語り口で始まるとは思わず、びっくりする。60ページの騎士とかにやられた。
「テルミン嬢」津原泰水
――能動的音楽治療のため脳内に“ミジンコ”を埋め込んだ眞理子を見舞う奇妙な事態――
『零號琴(3)』飛浩隆
「黄昏の薄明かりの向こうへ(2)」中野善夫
ファンタジイと文体・言語。
「SFまで100000光年 79 瞳はアレゆえに」水玉螢之丞
「SF Magazine Gallery II(10)」加藤直之「時の塔4」
「MEDIA SHOW CASE」「SF BOOK SCOPE」
◆アニメ映画二本が面白そうです。『コララインとボタンの魔女3D』、『プリンセスと魔法のキス』。後者はディズニーアニメなので何だかんだ言ったところでまあいつも通りだろうけれど。『コラライン』は、『ナイトメアー・ビフォア・クリスマス』のヘンリー・セリック監督で、「原作通りのダークファンタジイ」だそうです。
◆円城塔『後藤さんのこと』の読み方指南が載っています。あとはフリッツ・ライバー『跳躍者の時空』(奇想コレクション)、京極夏彦『数えずの井戸』など。
「なぜパンク頭の地球はダルマ型惑星になっていったのか」椎名誠《復活!椎名誠のニュートラル・コーナー18》
「ミサイル・ギャップ」チャールズ・ストロス/酒井昭伸訳(Missile Gap,Charles Stross,2005)
――一九六二年十月二日、運命の日。冷戦構造はそのままに新たな人類史が始まった……
「空襲警報のサイレンが鳴り出したのは、グレーゴルがハトに餌をやっている最中のことだった。」という一行目で瞬殺(^_^)。好きだな、こういうの。
「おまかせ!レスキュー Vol.142」横山えいじ
「SENSE OF REALITY」
「青森の冬は寒かったぜえ」金子隆一/「日米医療保険制度と支持率の関係」香山リカ
「[新版]世界SF全集を編む(2)」大森望×中村融×山岸真
こんな企画があったことを、すっかり忘れてました。まずは固いところから――といってもけっこう盛り上がってます。
「MAGAZINE REVIEW」〈インターゾーン〉誌《2009.9/10〜2009.11/12》東茅子
「大森望の新SF観光局」(11)
「コントローロ」菅浩江
『SFマガジン』2010年4月号
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