『アフタヌーン』2012年11月号

 先月号に引き続き、豊田徹也の読み切り掲載&鶴田謙二『冒険エレキテ島』連載。

『冒険エレキテ島』鶴田謙二
 ついにエレキテ島を発見したミクラですが、なかなか上陸できず。

「海を見に行く」豊田徹也
 四季賞受賞作「ゴーグル」の前日譚。その「ゴーグル」は10月23日発売予定の短篇集に表題作として収録予定。「ゴーグル」は未読。しゃべらない女の子が最後に大笑いする場面がすごく気持よかった。

無限の住人』(216)「いと荒ましき風の競いに」沙村広明
 「終幕まであと四話」。ついに天津×卍……ですが、もはや何のために戦っているのかすらわかりません。吐の死体越しのアングルから反対側の凛の視点につなげる戦闘シーンは見応えがありました。

『リマスターズ!』(09)「be proud」みやざき明日香
 V系バンドとの対決の続き。今回はベース対決&ドラム対決。といってもベースもドラムも演奏しませんが(^^;

「僕と犬」中川貴賀
 四季賞入選者の本誌デビュー作。子どものころに拾った犬をこっそりと神社で飼い続ける中学生。あの場面で殺意に結びつけてしまうような、中学生の視野の狭さと純粋さがリアルに感じられました。上手いとは言えない絵だし、心理描写も細やかとは決して言えないのに、眉間の皺とか幻になった弟妹の話など、ここぞという突き方が上手いようです。

『午後のお花屋さん』(4)「ほたるぶくろ」友沢マサオ
 嵐で種族の女を流されてしまった「鬼」たちは、人間の女に種付けすることにした……。「童貞魔球」の著者らしいちょっと下ネタの入った話です。今回の「花」は、「花の色……」ということなのかな? 

『天の血脈』(8)安彦良和

 


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