『S-Fマガジン』2013年5月号No.686【森岡浩之《星界》シリーズ特集】

「エンジン」ジェイムズ・S・A・コーリイ/金子浩訳
 ――宇宙空間で事故に遭った男は振り返る――愛する妻と、みずからが設計した装置のことを(袖コピーより)

「SFのある文学誌(17) 古代生物と地球空洞説 明治のヴェルヌ・ブーム3」長山靖生

「SFまで100000光年(116) そはかのフィギュア」水玉螢之丞
 

「書評など」
『日本SF短篇50 I』。日本SF作家クラブ五十周年記念ということなのだろうけれど、日本SFがらみのアンソロジーが立て続けに登場。黄金期の日本SFに興味のないわたしとしては迷うところなのですが、この機会に傑作選を読んでみようかどうしようか、思案中です。湖山真『キリノセカイ I』は、オーディオドラマの小説版。企画もの臭がしますが、角川ホラー文庫ラノベ風の表紙イラストという意味不明さが妙に気になります。森川智喜『スノーホワイトは、「頭脳バトルの面白さが満載」。

「インタビュウ コニー・ウィリス 視界良好」ローカス編集部/井上知訳
 『ブラックアウト』『オール・クリア』刊行前のインタビュウ。途中である点について考えが変わり、変更した……という話が語られていますが、『ブラックアウト』『オール・クリア』だけにかぎらず、ウィリスの創作姿勢についてわかって興味深いインタビュウでした。
 

大森望の新SF観光局(32)日本SF作家クラブ五十周年の光と影」
 クラブ会長の瀬名秀明の退任と退会。

「乱視読者の小説千一夜(27)」若島正
 

「第8回 日本SF評論賞最終選考会採録川又千秋新城カズマ・図子慧・森下一仁・清水直樹
 選考メンバーががらっと一新されました。

 


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