「夏の必読SFガイド+α」
「書評など」
◆『わたしは生きている』、「アメリカだと『ハンガー・ゲーム』や『ダイバージェント』になってしまうものが、イギリス映画だとここまで、大人も子供もない、真摯な傑作になるのかと驚嘆する」という評に、ぐっときます。
◆円城塔訳『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』、古典新訳文庫シャルル・バルバラ『赤い橋の殺人』。
『絞首台の黙示録』(5)神林長平
『エピローグ』(5)円城塔
「近代日本奇想小説史(14)さまざまな翻訳・翻案(1)」横田順彌
「乱視読者の小説千一夜(40)浴槽で発見された原稿」若島正
「SFのある文学誌(33)「なつこん」記念・茨城古典SF特集(後篇)」長山靖生
「ダニエル・キイス追悼」
「エンタメSF・ファンタジイの構造(6) 貴志祐介『新世界より』」飯田一史
「「SFマガジン創刊700号記念 歴代編集長トーク・イベント」採録」
「θ 11番ホームの妖精 本と機雷とコンピューターの流儀」籐真千歳
――どういうわけか11番ホームでも本社の尻ぬぐいで更新プログラムのディスクを手作業で入れ換えなくてはならなくなりました。『T・B、現在のペースであれば、始業七時までには終わります』人工知能のアリスが言います。『シャワーを浴びられてはいかがでしょうか』ドライヤーのコードを差し込んで――それがいけなかったのです。
デビュー作がハヤカワ文庫で増補再刊されるのに伴い、新作短篇を掲載。ラノベ風の饒舌な悪態をつく義経が治療のため不在なので、わりと普通のSFっぽかったです。