『ACCA 13区監察課』(2)オノ・ナツメ(スクエア・エニックス ビッグガンガンSUPER)
クールに見えるジーンですが、結構フツーにイイ女に照れていたのが微笑ましい(^ ^。しかも、のほほんとしているように見えてキレ者というキャラかと思っていたら、わりと本気で陰謀に気づいていなかったりと、ジーンの普通なところが強調されていた巻でした。
『あさひなぐ』(12)こざき亜衣(小学館ビッグコミックス)
いよいよ熊本東との対決。結果はこてんぱん。それでも選抜予選では予想以上の成長に驚いていた面々でしたが……一人結果を出せないさくら。
改めてキャラが立っている作品です。さくらはホント追っかけられてああいうこと言いそうですし、あんな顔で声を震わせながらあんなこと言ったり、能面のような表情で怒っていたりと、こんなリアルで面白いキャラだったとは。
『アバンチュリエ 怪盗ルパン伝』(3)、『登場編』(上・下)森田崇(小学館ヒーローズ・コミックス)
第3巻は『奇巌城』前編。原作がつまらない『ルパン対ホームズ』や『ルパンの冒険』漫画化が面白かったので、『奇巌城』も期待していたのですが、森田氏の才能をもってしても、『奇巌城』はつまらなかったです。ルパンが殺人?ルパンが死亡?という衝撃的な内容のはずなのに。ボートルレが優秀なのではなく周りが無能という描かれ方をされると、それと対するルパンまで貶められ、全体としてしょぼい印象になってしまうのですよね。
『登場編』(上・下)は、かつて講談社から出ていた『アバンチュリエ』全5巻+書き下ろし「黒真珠」を全2巻にまとめたもの。「黒真珠」は地味ではありますが、「獄中のルパン」や「赤い絹のショール」とともに、盗めないものを「如何にして盗むか」というバリエーションの一つであり、「赤い絹のショール」同様その目的に気づかせない作品であります。