四季賞関連の読み切りと、「出だしで勝負!新人賞」作家の読み切りが掲載されています。
『フラジャイル』9「岸先生、怖い女が来ます!」草水敏・恵三朗
製薬会社の火箱さんが本性を現しました。おまけ漫画付き。
「ミギーの旅」植芝理一『ネオ寄生獣』
どうやらあっちの世界で観光スポットになっているようです。鉈をチョイスするセンスがいい。
『おおきく振りかぶって』118「埼玉県大会16」ひぐちアサ
エース登場。反撃開始、なるか。
『マージナル・オペレーション』21「活動開始」芝村裕吏・キムラダイスケ
イトウさんの依頼の内容が明らかになりました。
『げんしけん 二代目』109「それが何でも出来る証拠ならこれは何も出来ない証拠なの?」
まだまだ続く斑目先輩ハーレム。卒業旅行(?)編。
「そばかすをモブに使うな」イツ家朗★★★★★
――茂木芽衣子はモブ顔の高校生。アイドルは顔でもキャラでもなくスキルだ、が信条の現役アイドルでもある。ドロシィ★のことを「顔だけのアイドル」とののしりながらもライバル視していた。
2014年冬の四季賞藤島康介賞受賞作。「アイドルなんて歌も踊りも下手でも足を出して踊っていればいい」というイメージに対する反論と、青春ものの真っ直ぐさや暑苦しさやすがすがしさが組み合わされて、ギョーカイが舞台の部活もののような。たぶん短篇だからこそ。制御できない勢いが瑞々しい作品です。
『マイボーイ』(13)木村紺
弥太朗と響の出会い編。4/23、単行本2巻発売予定。
「おわかれの呪い」園田俊樹(午後ソーダ)★★★★★
――世界中で約100人、女にしかいない「魔女」の魂の持ち主。その検査で「やつき」に陽性反応が出た。魔女は魔法学校へ転校しなくてはならない。転校生同士だったことで仲良くなった「やつき」と「なみち」も、別れなくてはならない……。
第1回「出だしで勝負!新人賞」受賞作家による読み切り第一作。デビュー作もそうでしたが、特異な設定を舞台に、友情と喪失感を描くのが得意のようです。クライマックスのあと縦並びの四角いコマが続くのは、意図はわかるけれど興醒めだなあ……と思っていたら、次のページでやられました。すごいメリハリ。
「みずうみ」森田るい
「マキと渡とすげえキモチ悪い虫」で四季大賞を受賞した方の、読み切り第一作。上牧とシオリは幼なじみだったがいつしか仲は険悪に。久しぶりに一緒に遠出で釣りに出かけることに……。受賞作もそうでしたが、この人の話はガロ風(?)なところがちょっと気持ち悪くて受けつけません。
『冒険エレキテ島』鶴田謙二
敵は本気……らしい。
『思春期シンドローム』(最終回)赤星トモ
最終回ということで、いつもの一話完結エピソードではなく、卒業式の様子が描かれています。キューちゃんや奈津や三人組にも、ひとまず区切りがつけられました。
『娘の家出』(2)志村貴子(集英社Young Jump Comics)
毎月刊行「志村貴子まつり」第一弾。おまけ漫画がリレーになっているそうです。
『トクサツガガガ』(1)丹羽庭(小学館BIG SPIRITS COMICS
スピリッツに連載中の、隠れ特撮オタクのOLの奮闘記。改めて読み返してみると、ダミアンのネーミングとかゆるキャラとか、ギャグ漫画としても秀逸でした。あとがき一コマ目みたいな、こういう無意味な勢い、大好きです。