『あさひなぐ』17 こざき亜衣(小学館 BIG COMICS スピリッツ)★★★★★
――旭と将子の部内戦は、勝負が決まらないまますでに20分が経過。翌週、試合用に頼んでおいたおそろいの防具が届くが、薙はそれを着けることを拒む。薙の薙刀にかける思いを知り、考え込む旭。一方、寒河江と一堂の険悪な雰囲気を少しでも改善したいと、国陵の的林はコミュニケーションをはかろうとするが……。急接近する旭と夏之。そしてインターハイ――。
まさか小林先生の言葉で感動するとは思わなかった。感動というか、若いころのまぶしさと歳を取ることのさびしさを実感させられてじーんと来たというか。それにしても将子はどんどん男前になってくなあ(^^;。いまのところ大工原の話が一つあったくらいで、薙以外の新入生が活かされてませんし、卒業生も最後の一花に期待しています。
『イチゴーイチハチ! 1518!』2 相田裕(小学館 BIG COMICS スピリッツ)★★★★★
――晴れて正式に生徒会役員となり、記念すべき「初仕事」も終わった丸ちゃんと烏谷。5月新歓マラソンの準備とレースに臨む生徒会メンバーたち。烏谷はマラソンの旗手に推薦される。引退のきっかけを作った自分は会長から恨まれていると、烏谷が勘違いしていることを知った丸ちゃんは、その誤解を解こうとして、ある決意をする。
絵の線が太くなりました。三春先輩も脱力してましたが、子ども過ぎるだろってほど丸ちゃんは子どもです。さすがにここまで天真爛漫なのは、自分の気持に気づいてないふりをしているんじゃないかって勘繰ってしまうレベルです。けれど純心なだけに、応援の言葉だけではなく厳しい言葉も、素直に口に出すことができるのでしょうね。ずっしり重い。主人公たちのドラマが進行している裏で、クールな三春が、イベントにちょっと興奮している東君を見て、引け目を感じる場面もあったりして、登場人物すべてに対する気配りが細かくて、いい漫画だなあと思います。