『ふうらい姉妹』(4)長崎ライチ(KADOKAWA HARTA COMICS)
最終巻です。れい子、まさかの才能が認められました……? 鳳さんの二宮金次郎に関するツッコミがキレまくっていました。
『地球に生まれちゃった人々』長崎ライチ(KADOKAWA HARTA COMICS)
『ふうらい姉妹』の著者・長崎ライチの短篇集。「清く正しくはみだした人のお話」や「0.5秒のスイッチ」は、働く女性が主人公の共感(?)型の作品で、『ふうらい姉妹』と比べてしまうと地味に感じてしまいます。その点、「みるかちゃん」のはじけっぷりは期待通り。自転車が大好きで、怒ったところを見たことがないと言われる「みるかちゃん」。自転車盗難→怒るという展開までは定石通りでしたが……(^^。「コピー人間」は複製機を作った研究者が巻き込まれるサスペンス風の作品。「恐いものなし」「宇宙人」は宇宙人もの。「EVIL ANGELS」は、快楽殺人犯が囚われた不思議な一家をめぐるホラー。殺人犯を恐がりもせず、ただただお客さんを待っていた子どもたち……。外国が舞台ということもあり、原作がありそうな気もするのですが、とにかく一家の正体も何もかも不明という怖さがありました。「パグちゃん」は『ふうらい姉妹』のれい子の発想に通ずるような内容の四コマ作品。「ゾルムン像」は奇天烈な恰好をした古い銅像視点という、この人にしか描けない作品でしょう。ほかに「カニの恩返し」。
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