『good！アフタヌーン』2018年12月号
『純潔のマリア』「アルテミス プリアポス」石川雅之
10周年記念読み切り。先月号の広告に載っていた「ベルナール ジルベール」という予告はウソ予告だったようで、実際にはアルテミスとプリアポスの出会いやその後の話でした。
『亜人』63「STRIKE BACK」桜井画門
佐藤の腕を探して三手に分かれた永井、中野・秋山、下村・田中。そして先月号の海斗に続き、真鍋も行動を起こしました。
「マイシー・マイサマー」水戸市子
――サイン会をしているイェイツの前に、何年も手紙さえくれなかったモードが現れた。子供のころのウィリーに妖精の存在を教えてくれたのが変人で通っている赤毛のモードだった。
四季賞2018秋のコンテスト四季賞受賞作。「いずれの花をか」で2017年秋の四季賞を受賞した著者の新作は、幼き日のイェイツとモード・ゴーンの交流を描いた作品です。イェイツの詩や伝記的事実を丸写しするのではなく、イェイツの詩の世界やケルトの世界とも微妙に違う独自のファンタジーで妖精の世界が描かれていました。
『大奥』16 よしながふみ（白泉社 YOUNG ANIMAL COMICS）
輿入れしてきた宮様は、替え玉の女だったという無茶苦茶な展開のなか、朝廷の人間たちが揃いも揃って絵に描いたようなクズばかりでいっそ清々しい。京都弁ってほんとねちっこくて嫌味が似合います。
『純潔のマリア 新装版』１ 石川雅之（講談社ＫＣＤＸ）
10周年記念の新装版。雑誌掲載時と同じＢ５版サイズで、『exhition』とオリジナル版第2巻の限定ミニ画集も分割して収録されています。版第3巻には『good！アフタヌーン』12月号掲載の新エピソードも収録予定。
