放送作家が監修した〈お笑いえほん〉シリーズの一冊。ほかに笑い飯&川崎タカオや板尾創路&片山健もあるようです。
中川学のイラスト目当てで購入しました。ストーリーは立川志の輔の落語「七福神」がもとになっているようです。
これまで泉鏡花や柳田國男といった怪奇幻想系の絵本で魅力を発揮してきた中川氏なので、笑いに関してはやはりミスマッチだと感じてしまいました。
それでも、都会の上空を飛んでやってくる宝船や、靴を脱いで(脱ぎ散らかして)部屋に上がる七福神など、ファンタジーに現実感を導入して異空間を作りあげているところは見事というほかありません。
神頼みをしたあとチャイムに応えてドアを開けようとするシーンは、怪談ではないのに妙に怖い雰囲気に満ちていました。