『幽』Vol.010(メディアファクトリー)

 芥川特集。さすがに芥川は今さらなのか、「芥川の怪談文学」ではなく、「オカルト好きの芥川」「そんなアンソロジスト芥川」「そんな芥川の蒐集した実話怪談を現代作家が再話する」という絡め手からの特集でした。よくいえば目のつけどころがいい。

短歌
「小さき手切りてわが手にもち歩きし夢のかなしみ紅葉のなかに」米川千嘉子

「ほのぐらきわがたましひの黄昏をかすかにともる黄蝋もあり」芥川龍之介

「人多く住みける家をおもひいづ林檎をもりし幾つもの皿」片山廣子

「第3回『幽』怪談文学賞選考会リポート」

 今回は不調だったみたいですね。

 てのひら怪談などの試みが成功したためか、本誌の方向性もわたしの好みと合わない方向に向かい始めてきています。次号はプチリニューアルだそうです。ますます実話系&投稿系にシフトして行くのでしょうか。。。
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  『幽』Vol.010
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