『幽』vol.16【震えて眠れ、子どもたち】

 特集「震えて眠れ、子どもたち」とは何のことかと思ったら、「怪談えほん」刊行に合わせての児童怪談特集でした。

加門七海×軽部武宏、京極夏彦×黒史郎対談のほか、宇野亜喜良皆川博子らのエッセイ、石堂藍による怪談児童文学史東雅夫による小川未明紀行。「優れた怪談は、現実の不条理や悲惨さに挫けぬ強靱な想像力を養う」というコンセプトが力強い。
 

「短歌百物語」佐藤弓生
 「いま鳥が銜へていつた肉塊をわがむらぎもとおもへば日暮」林和清。「おもへば」どころではないところに意表を突かれました。

「スポットライトは焼酎火(16)小松和彦
 大御所登場。『いざなぎ流の研究』。

 ほかに山白朝子「『さあ、行こう』と少年が言った」、勝山海百合「飛ぶ袋」、南條竹則「幽的民譚」、高原英理「江戸怪談実話の迷い道」、「第6回『幽』怪談文学賞 選考会リポート」など。
 

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