せっかくの北欧特集なのに、短篇が一つしかなく物足りません。パレ・ローゼンクランツ「理にかなった行動」。
紹介されているなかでは、ヨン・アイヴィデ・リンドクヴィスト『小さな星』(Lilla Stärna)が気になりました。ホラー作家が書いた超自然的要素の控えめの作品だそうです。
「迷宮解体新書35 須賀しのぶ」
「クリスティー賞選考委員に訊く」北上次郎×児玉清×若竹七海×本誌編集長
児玉清氏が選考委員をつとめている時代小説の賞の受賞作を読んでみたいな。朝日時代小説大賞・乾緑郎『忍び外伝』かな? まだ刊行されてないようです。
「米国暗黒小説全集発行計画(後篇)」小鷹信光・諏訪部浩一・滝本誠・吉野仁
デイヴィッド・グーディス『キャシディの女』、ドロシイ・B・ヒューズ『Ride the Pink Horse』はぜひとも翻訳を実現させてほしいところです。
「幻談の骨法(23)人外との恋、信じられますか?」千野帽子 シャルル・ノディエ『パン屑の妖精』
「独楽日記(35)メイスン&ディクスン/ガウス&フンボルト」佐藤亜紀
「DILATED TO MEET YOU―開かせていただき光栄です―」(第03回)皆川博子
――解剖の結果令嬢の死因が判明し、エドとナイジェルが少年のバラバラ死体について説明し、あとは顔を潰された男の死体が残った……。
「建築視線(5)改装工事は大変なのよ」安井俊夫 エドマンド・クリスピン『消えた玩具屋』
「顔のない女(11)顔のない男」高橋葉介
「書評など」
◆『音もなく少女は』、『バッキンガムの光芒』、『ベルファストの12人の亡霊』、『神の棘』(須賀しのぶ)、『おっぱいとトラクター』、『アンランダン』(チャイナ・ミエヴィル)、『真山仁が語る横溝正史』『鹿島茂が語る山田風太郎』、映画『十三人の刺客』、DVD『世にも不思議な物語』、アニメ『妄想代理人』
「幻島はるかなり 翻訳ミステリ回想録(11)」紀田順一郎
----------------
『ミステリマガジン』2010年11月号
オンライン書店bk1で詳細を見る。
amazon.co.jp で詳細を見る。