『月刊アフタヌーン』2011年10月号

 市川春子「月の葬式」という読み切りが掲載されていたので購入しました。9月23日に短篇集『25時のバカンス』が発売予定。今月号掲載の「月の葬式」も収録されるみたいです。一か月しかないんじゃ、加筆訂正はされないのかな(だったら今月号買わなくても……)、と思いつつ、宮沢賢治作品みたいな月の隕石の雨はやっぱり本誌の大画面で見られて大満足でした。来月号にも新作「三枝先生」が掲載予定です。あ、それと鶴田謙二の新作も。

 それで掲載されている「月の葬式」ですが、天才少年が天才ゆえの悩みからふらっとプチ家出してみたところ、村でモテモテのヘンなおにーさんの学者先生につかまってしまいますが、その先生が実は……という話です。光の描かれ方が相変わらずファンタジックで魅力的。
 

「謎の彼女X」は先月号の続きで後編らしい。スマグラー 殺し屋 背骨と内臓」は、殺し方がエグイー。。。嫌じゃ。。。「ちいさく振りかぶって」は、若きころの三橋母と父。

BUTTER!!!は、ちょうど第3巻の続きです。文化祭の練習と夏の性格の悪さとコスの衣装さん。
 

無限の住人。槇絵と六鬼団の戦い。「過熱する最終章」って書かれてます。もうすぐ終わるのかな。もはやストーリーは何がどうなっているのかさっぱりわからないのですが、ストーリーがまったくわからなくても、見ているだけでもこれだけ戦闘シーンのカッコイイ漫画はそうはありません。ストーリーが知りたくて第一巻を読んで、今と全然作風が違ってがっかりした覚えがありましたが。。。
 

百舌谷さん逆上するは最近単調気味。「イコン」は何だこのバンコランみたいな親分は。逆にかっこいいぞ。ハトのおよめさんはとことん徹底した繰り返しネタ。
 

 今月号は四季賞の別冊付き。

「ZNTV東京支局」井上文月。四季大賞受賞作。廃墟と化した東京と、マスコミの存在価値――という、いかにもモロ3・11以後といった内容の作品ですが、さすがにタイムリーなテーマを描き切るには力不足なのか、要所要所で道徳の教科書みたいなことになっちゃってます。

「アーチャーズ・カルテット」白川蟻ん。恋に悩む弓道部の少年が、弓を上達させようとしたところ、妖怪のような二人組にまとわりつかれて――。高橋留美子みたいなラブコメ

「FOUR SEASONS」友沢マサオ。ギャグ短篇オムニバス。一話目と、二話目の一ページ目が面白かった。
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