『S-Fマガジン』2012年6月号No.675【ハヤカワSFシリーズ Jコレクション 創刊10周年記念特集】

「SF Image Gallery 06」緒方剛志
 早くも『ねじまき少女』が登場。

「ミーチャ・ベリャーエフの仔狐たち」仁木稔
 人工生物である「妖精」の存在を否定するグループに属しているケイシーは、夜な夜な妖精狩りをおこない、社会不安をあおろうとしていたが……。

 デビュー作『グアルディア』がJコレクションだった作者による書き下ろし。陰謀史観的な真相がいかにも「アメリカ」らしくて似つかわしい。
 

「倉数茂インタビュウ」
 『黒揚羽の夏』の作者がJコレクションで新刊『始まりの母の国』を刊行。それに合わせてのインタビュー。

「北条遙インタビュウ」
 Jコレクション『リライト』刊行に合わせてのインタビュー。

 過去のJコレ・ラインナップのなかでは『フィニイ128のひみつ』が気になりました。
 

「書評など」
◆映画ジョン・カーターが意外と評価が高く面白そう。堺三保によるエッセイだと、評価は高いが興行的に大惨敗だそうですが。

ラノベからは西村悠『ROUTER』『幻想症候群』、河野裕サクラダリセット7』あたり。

「SFのある文学誌」長山靖生
 今回は『白縫譚』。

「パラフィクション論序説(1)」佐々木敦

「SF挿絵画家の系譜(74)」
 人物伝から系譜へ。SF挿絵画家の起源。

「てれぽーと」
 前号の評論賞選考会における選考委員の発言に対する、上田早夕里氏からの投稿。

「現代SF作家論シリーズ(17)筒井康隆」ウォリアム・O・ガードナー

「乱視読者の小説千一夜(17)」若島正

「第7回 日本SF評論賞 選考委員特別賞受賞作 「『惑星ソラリス』理解のために(一)」忍澤勉」

 


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