2014年の各社刊行予定

 ようやく今年も更新することができました。2014年刊行予定のなかから気になるものをいくつか見てゆきます。

1月
 岩波書店からジョイス・キャロル・オーツ『二つ、三ついいわすれたこと』[amazon]が出ます。〈STAMP BOOK〉の一冊ということはYAのようです。オーツのYAはこれまで『アグリーガール』『フリーキー・グリーンアイ』の二冊が出ていてどちらも面白かったので、これも楽しみです。

 彩流社からはラテンアメリカ傑作短編集(仮)』[amazon]。アンソロジー文学史の模様。かつてラテンアメリカ文学ブームがあったとはいえ、一部の著名作家を除けば未知の作家も多いのでこれもまた楽しみ。

高原英理『リテラリーゴシック・イン・ジャパン 文学的ゴシック作品選』ちくま文庫)[amazon]は、タイトルからすると日本のゴシック小説のアンソロジーなのでしょうが、今のところ詳細不明。

 作品社の帰ってきたヒトラー』ティムール・ヴェルメシュ[amazon
]は、いろいろ話題になっていた、タイトル通り復活したヒトラーの話。『S-Fマガジン』の書評では、ドイツ国内ネタが多いと書かれていましたが、その辺がどうクリアされているのかが気になります。

マンガ・エロティクス・エフ vol.85』[amazon]には志村貴子淡島百景の新作が掲載予定。漫画ではほかに、つばな『バベルの図書館』[amazon]、北田おか『螺旋のドギー』(2)[amazon]、市川春子宝石の国』(2)[amazon]、荒川弘銀の匙』(10)[amazon]、ゆでたまごキン肉マン』(45)[amazon]。

 ミステリやSFでは、カー『殺人者と恐喝者』[amazon]、『ザ・ベスト・オブ・コニー・ウィリス 混沌ホテル』[amazon]、リチャード・マシスン『予期せぬ結末3』など。
 

2月
 創元推理文庫からメイ・シンクレア『胸の火は消えず』が出ます。性愛怪談が得意な作家で、アンソロジーで読むかぎりでは真相でずっこけることが多かったのですが、まとめて読むとまた違った感想を持つかもしれません。

 昭和・大正に続いて『明治の怪談実話 ヴィンテージ・コレクション』が出ます。どちらかというと「なんじゃこりゃ」的な珍品を愛でるシリーズだと思うので、明治時代のぶっとび具合に期待しています。

 漫画ではオノ・ナツメふたがしら』(4)、斉藤ゆう『月曜日は2限から』(2)、片山ユキヲ『花もて語れ』(11)など。
 

3月以降
 東京創元社からイアン・マクドナルド『The Dervish House』、ジョー・ウォルトン『アマング・アザーズ』、マーク・ホダー『The Strange Affair of Spring Heeled Jack』が刊行予定。どれも海外SF賞の受賞作で、『S-Fマガジン』で紹介されていて読みたかったものです。

 ほかには河出書房新社からカレン・ラッセル『狼少女たちの聖ルーシー寮』岸本佐知子編訳『コドモノセカイ』国書刊行会からシャーリイ・ジャクスン、ロバート・エイクマンの作品、白水社の永遠の本棚シリーズからはグスタフ・マイリンク『ゴーレム』

 ほかに漫画であさひなぐ』(11)、『青空エール』(15)、『ミタライ 御手洗潔の事件記録』(3)、夏以降に『怪盗ルパン伝 アバンチュリエ』(3)&新装版『アバンチュリエ』全5巻。『怪盗ルパン伝』(3)からは『奇巌城』に突入。新装版には「黒真珠」が描き下ろされる予定。
 

 


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