『特捜部Q Pからのメッセージ』ユッシ・エーズラ・オールスン/吉田薫・福原美穂子訳(ハヤカワ・ポケミス1860)★★★☆☆

 シリーズ3作目。今回はローセがお休みして、ローセの「姉」がお手伝いに。姉妹どちらもウザいことこのうえなし。このシリーズは構成がワンパターンで飽きるのが早い。しかも毎回棚ぼた的な。心理学者モーナ、元同僚ハーディ、前妻ヴィガ、息子イェスパ、同居人モーデンといった脇役キャラクターがあざとくて、もともと好きになれなかったこともあるし。

 「特捜部Q」――未解決事件を専門に扱うコペンハーゲン警察の新部署である。今回「Q」のカール・マーク警部補と奇人アサドのコンビが挑むのは、海辺に流れ着いたボトルメールの謎。瓶から取り出された手紙の冒頭には「助けて」との悲痛な叫びが。書き手の名前の頭文字はP。しかし、手紙の損傷は激しく、内容の完全な買得は難航した。Pはどうやら誘拐されたようなのだが……。過去の記録に該当する事件は見当たらない。北欧を代表するミステリ賞「ガラスの鍵」賞に輝く著者の最高傑作。人気の警察小説シリーズの第三弾。(裏表紙あらすじより)

  [楽天] / [楽天]


防犯カメラ