『Nemuki+(ネムキプラス)』2014年7月号(朝日新聞出版)
新連載のほぼすべてが原作ものというのは……終わりの始まり、なのでは……。でも次号から新連載の『闇の守り人』は、原作はもちろん、作画の「結布」は以前ネムキで読んだ読み切りがよかった新人さんなので、ちょっと期待してます。
「メメント・モリの音」あらまき美里
――心臓の音を聞くのが怖い。いつか止まってしまいそうだから。そんな少女・めめが雨の日に出会ったお姉さんは……。
少しだけずれた女の子と、「何か」の交流を描くのが上手い作家さんです。「血を吸うこと」を生々しく描いたり、お姉さんの身体に絡みつく「死」の表現など、これまでと比べ怪奇方面にも筆が割かれていました。
『未知庵のきなこ体操』「プラモデル」未知庵
――雨なので家でプラモでも作ろうかと、「胸クソ悪いシリーズ」を買ってしまったが……。
この服の留め金がほしい……。
『百鬼夜行抄』「薬指の契約」今市子
――律の夢に現れた蝸牛は、契約の切れた青嵐をなぜそのままにしているのだと叱り、律に何かを手渡した。後日、律たちは蝸牛を恨んでいる節のある薬指のない女性から訪問を受けた。
『惡の華』(11)押見修造(講談社マガジンKC)
完結。あんまり盛り上がりませんでした。というより、転校後はずっと、なが〜いエピローグという感じで、作者のなかでけじめをつけるのにこれだけの長さが必要だったのでしょう。