「追悼エッセイ」紀田順一郎ほか
「春は殺人者」小鷹信光
「水死人」ジョナサン・クレイグ/小鷹信光訳(The Floater,Jonathan Craig)
――ハドソン河に浮かんだ女の死体。首の後ろに殴られた跡があったため、殺人と断定された。保護者である叔母は、被害者にいい感情を持っていないようだ。勤め先の写真家。
「死の会社」ダシール・ハメット/小鷹信光訳(Death and Company,Dashiell Hammett)
――妻を誘拐され身代金を要求された男がコンチネンタル・オプたちの許にやって来た。要求通り身代金を受け渡し場所に届け、現場を見張っていたが、誰の出入りもないのに身代金は消え、二度目の要求が届いた。そして三通目の手紙には、妻の死が告げられていた。
「早川書房70周年記念カフェ トークショー」北上次郎×田口俊樹
「迷宮解体新書(91)芦沢央」村上貴史
幼い頃に誘拐された経験を持つ少女が、再び誘拐されるという、『いつかの人質』。
「ミステリ・ヴォイスUK(93)それまでは手紙で」松下祥子
ユードラ・ウェルティと書簡のやり取りをしていたロス・マクドナルドが、「またいつの日か一緒に歩き、しゃべりましょう」と書いてから、「それまでは手紙で(Meanwhile there are letters.)」と結んだエピソードと、小鷹氏の追悼。
「書評など」
◆青崎有吾『アンデッドガール・マーダーファルス 1』は、講談社タイガから刊行された本格&ゴシックホラー。米澤穂信『真実の10メートル手前』は、『さよなら妖精』『王とサーカス』の太刀洗シリーズの短篇集。澤村伊智『ぼぎわんが来る』は日本ホラー小説大賞受賞作。
◆マヌエル・ゴンザレス『ミニチュアの妻』は、「奇妙な味」を好む風間氏が紹介する、奇想短篇集。
◆『SHERLOCK/シャーロック 忌まわしき花嫁』は、舞台をヴィクトリア朝に移した(戻した?)、ベネディクト・カンバーバッチなどオリジナル・キャスト&スタッフによる番外編。
「小鷹信光ミステリマガジン 第3号」
「小鷹信光を継ぐ次世代座談会」小山正×杉江松恋×松坂健×宮脇孝雄×吉野仁