『ミステリマガジン』2016年5月号No.716【シャーロック・ホームズ 現在進行形】

「マーク・ゲイティス・インタヴュー」
 『SHERLOCK/シャーロック』脚本・共同プロデューサー・マイクロフト役の俳優インタビュー。

「『SHERLOCK/シャーロック』ベスト・エピソード」辻村深月・小山正ほか

「映画『Mr.ホームズ 名探偵最後の事件』 主演イアン・マッケラン、原作ミッチ・カリン・インタヴュー」

「BSI総会レポート&「Mr.ホームズ 名探偵最後の事件」日暮雅通

「変種221号――変り種ホームズ・パスティーシュ」北原尚彦

「パブ・シャーロック・ホームズの回想」日暮雅通×池澤春菜
 池澤春菜の発言にある、腐女子の傍観者の視点というのが、的を射た至言だと思いました。

「ジョンと青いディスク」北原尚彦

「オリジナル版 唇のねじれた男」テレンス・ファハティ/日暮雅通(The Man with the Twisted Lip,Terence Faherty,2015)
 ワトソンのオリジナル原稿のシリーズ、2014年9月号「ボヘミア国王の醜聞」「赤毛連盟」、2014年10月号「花婿失踪事件」に続く第四弾。

「マイクロフトの英知」チャールトン・アンドリューズ/日暮雅通(The Resources of Mycroft Holmes,Charlton Andrews,1903)
 マイクロフトが歴史上の謎を解く(?)というよりは煙に巻くパロディ。シェイクスピアの正体と鉄仮面の正体が明らかに(?)なります。
 

「ミステリ・ヴォイスUK(94)殺人黄金時代」松下祥子

『機龍警察 狼眼殺手』(3)月村了衛

「迷宮解体新書(92)青崎有吾」村上貴史
 

「書評など」
サラ・ウォーターズ『黄昏の彼女たち』は、『半身』『夜愁』の著者によるサスペンス・ロマンス。絶対面白いに決まってます。

『ジャック・リッチーのびっくりパレード』小鷹信光編訳によるジャック・リッチーのポケミス第二弾。ターンバックルものも収録。

殊能将之未発表短篇集』は、雑誌から依頼があったものの未掲載に終わった短篇3作と友人宛ての文章一通からなる作品集。

一色さゆり『神の値段』は美術ミステリ。「画家・(川田)無名の――周辺情報が人物像を形成していく――存在感は圧倒的で、殺人事件すら霞んでしまうほど」という紹介文は、わたし好み。このミス大賞だが期待大。

アイリッシュ『幻の女』新訳、カー『髑髏城』新訳。新保教授の思い出話はいいから、新訳の評価に筆を費やしてほしい。

フィルム・ノワール・ベストコレクション フランス映画篇『アリバイ』は、劇作家マルセル・アシャールのオリジナル・ストーリー。『暗闇でドッキリ』の原作者。
 

  


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