『億男』(2018)★★☆☆☆

 佐藤健主演。高橋一生藤原竜也、北村一樹、沢尻エリカ黒木華ほか。

 製作者が語るべき手段を知らないため長い長い回想シーンでお茶を濁し、回想シーンが明けたらなぜだかみんな心境が変わってるというしょーもない映画でした。困ったときの回想挿入。

 お金は人を変えるとかお金って何だろうとか、今さらのことを古くてクサイやり方でなぞるだけ。盗られたお金を取り戻すため関係者に一人一人会ってゆくので、大物俳優の見せ場をたくさん作れるというメリットが作り手側にはあるのでしょうし、観る側もそれくらいしか楽しみがありません。

 落語が伏線になっていましたが、そもそも落語が作品世界にまったくマッチしていないのもすごい。

 一男は兄の借金3千万円の保証人だったために妻娘と別居し毎月15万ずつ返済していた。宝くじで3億円が当たったが、あまりの大金をどう扱っていいかわからず、かつての親友で現在は売買サイト起業家・九十九に十数年ぶりに会いに行く。まずは使ってみることだと言われ、パーティで羽目を外した翌日、目が覚めると三億円と九十九は消えていた。九十九の行方をさがすため、一男は九十九の元同僚たちに話を聞く。そうしているうち、一男は学生時代のことを思い出していた……。

   


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