『スインギンドラゴンタイガーブギ』6、『スキップとローファー』6、『ハコヅメ』19

『スインギンドラゴンタイガーブギ』(6)灰田高鴻(講談社モーニングKC)
 最終巻。連載終了から半年ほど経ちましたが、無事に紙版も刊行されました。最終話は加筆あり。細かい加筆はいくつかありますが、もっとも大きな加筆は、依音子と小田島による『ぼむぼむぼっぼん』の演奏場面が描かれたことでしょう。タイトルは「Spectacular Bassman」、著者作詞作曲。歌詞と譜面も巻末に収録されています。『ぼむぼむ』がただの擬音ではなく、依音子と小田島が作った曲の歌詞として描かれることで、第一話冒頭からきれいに収まっていました。

 最終話で染香に抱きついているのは誰だろうと首をひねってしまいましたが、どうやら藤田の妹のようですね。兄妹そろってぞっこんのようです。
 

『スキップとローファー』(6)高松美咲(講談社アフタヌーンKC)
 アニメ化告知の帯のため、これまで帯にあった「みつみといれば、○○」のコピーが途切れてしまいました。『放浪息子』も「ぼくたちの○○」帯がアニメ化で途切れてしまっていたし、どうにかならないものなのでしょうか。

 バレンタイン回のあるこの巻でも江頭さんのある意味で生真面目さが描かれていました。江頭さんはほんと魅力的なキャラになりました。志摩くんの親友なのにこれまであまり活躍の機会のなかった迎井も、江頭さんがらみで大きく扱われていました。結月も山田をただ受け流すのではなく正面から向き合うように、ちょっとだけ前進しました。ナオちゃんの黒い面も見られました。みつみが志摩くんのことを好きなのを自覚しても恋愛漫画にならずに今まで通りなのがこの作品のいいところですが、キャラクターの芯がしっかりしているから、どれだけ掘り下げてもイベントが起こっても変わらないのでしょう。
 

『ハコヅメ〜交番女子の逆襲〜』(19)泰三子(講談社モーニングKC)
 基本的にすっかりギャグ回に戻りましたが、巻末の167「思惑渦巻く戦慄飲み会」では伊賀崎交番所長のシリアスな過去が明らかにされました。それに引き続いて第20巻ではロングシリーズ「伊賀崎警部補の胸襟」スタートの予告が。
 

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