『だれも知らない小さな国 コロボックル物語1』佐藤さとる(講談社文庫)★★★★☆

 言わずと知れた児童文学の名作です。村上勉の絵は子供のころは可愛くなくて好きではありませんでしたが、大人になってみるとこの作品にはこの絵でないと、と思ってしまいます。

 子どものころの秘密基地――自分で山を買って小屋を造って住む、だなんて、そんな男の子の夢みたいな話なんです、実は。そこにコロボックルを守るという大義名分(?)を発生させることで、きっちりファンタジーになっていました。

 びっくりするほど綺麗なつばきが咲き、美しい泉が湧き出る「ぼくの小山」。ここは、コロボックルと呼ばれる小人の伝説がある山だった。ある日小川を流れる靴の中で、小指ほどしかない小さな人たちがぼくに向かって手を振った。うわあ、この山を守らなきゃ! 日本初・本格的ファンタジーの傑作(あらすじより)
 

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