「ネオ寄生獣」(最終回)「ババ後悔す」竹谷隆之 造形作家による驚異の技術とくだらなさ(^^;。「由良の門を」萩尾望都 田宮良子の娘が主人公。由良と名づけられて一般家庭で育てられ、充という訳ありの少年転校生とともに生きる意味や自身の存在を問い…
『巨娘』(15)木村紺 本誌『マイボーイ』完結を受けて、『good!』で『巨娘』連載再開。ジョーさんVS評価マニア(という名の嫌がらせ客)。とはいえ焼鳥屋の食事提供にかかわることなので、ジョーさんが意外とおとなしく、真面目です。埒外な撃退法は見ら…
『good!アフタヌーン』2016年3月号(講談社)「あめつちのうた」石井明日香 ――小野岑守の姫・比古は憑かれたように絵を描く変わり者だった。そんな比古に漢籍を教える義母兄・小野篁は、幼いころから人には見えないものが見えた。だが母を救えなかったこと…
『アフタヌーン』2016年3月号『フラジャイル』21「岸先生、最大の試練です!」草水敏・恵三朗 医大生の前で講演を頼まれた宮崎先生。病理医勧誘のための毎年恒例の行事とのことだが……。人はどうして医者になるのか、どうして病理医になったのか、というお話…
『アフタヌーン』2016年2月号(講談社)「ハコニワ☆パイカ」亜画々屋ぺらも 四季賞出身者の読み切り。両親が離婚してから、少女はぬいぐるみを食べるようになってしまった。長じて、母が死に、腹違いの妹を引き取ることになった。妹は「ネジジャタ」と名乗り…
『good!アフタヌーン』2016年1月号(講談社)「セーラー服を燃やして」椎名うみ ★★★★☆ ――内藤が学校に来なくなってから一ヵ月。「えっ内藤って学校休んだことないの?」そして次の日内藤は学校を休んだのです。次の日も、その次の日も。「小谷さん、どうし…
『アフタヌーン』2016年1月号(講談社)『おおきく振りかぶって』125「田島の 4」ひぐちアサ 久々の理論篇。「だと思うんだ。オレはな」。まだ確立された理論ではないからこそ、専門家ではなく、百枝父でなくてはならないんですね。『げんしけん 二代目』11…
『第七女子会彷徨』(9)つばな(徳間書店RYU COMICS) あとがきによると、次巻が最終巻……。ほんとなのでしょうか。 巻頭から、久しぶりにぼけぼけ短篇ギャグに戻っていました。ところどころで微妙に連作になりつつ、最後はまさかの次巻に続く。 第60話「好…
『アフタヌーン』2015年12月号(講談社)『フラジャイル』17「岸先生、赤ちゃんが大変です!」18「岸先生、高柴先生も大変です!」 ドラマ化&4巻発売記念の巻頭カラー&二話掲載。セカンドオピニオン外来を訪れた、肺炎の赤ん坊の母親。同意書にサインする…
『good!アフタヌーン』2015年11月号「かわったむつきちゃん」あっと atto 『のんのんびより』著者による読み切り。高校生――なんだけど、小学生みたいなノリのおとぼけが好きです。「ボーダーライン」イトウモロコ ★★★★☆ 四季賞出身によるデビュー作。書道教…
『アフタヌーン』2015年11月号『カナリアたちの舟』4「種」高松美咲 明らかになった全貌。「死体じゃ暇はつぶせない」という即物的な言葉にゾクッとします。そしてラスト、「順番が回ってきた」。さらに新たな展開が。「軽井沢くんが進む道」豊城盾信 四季賞…
『アフタヌーン』2015年10月号「アレグロ」三都慎司 ――木下未来27歳は、働きながら大学を受験しようとしていた。刑務所から出てから、「やりたいこと」が勉強だったのだ。「あ そうか 勉強を始めて楽しかったのは 前に進めている気がしたからだ」 2015四季賞…
四季大賞+読み切り掲載。『おおきく振りかぶって』122「田島の」ひぐちアサ テスト前の部活休み。田島の家まで練習に。「回転クオリア」秋州良屋 ★★★★★ ――不登校の空《そら》はある日老婆から声をかけられた。記憶・知識も含めて完全に死んだ男のコピーが存…
『志村貴子イラストワークス』志村貴子(エンターブレイン)★★★★★『ぼくは、おんなのこ』『敷居の住人』『ラヴ・バズ』『放浪息子』『青い花』ほかから、主にカラーイラストが掲載されています。志村貴子によるコメントと、リレー漫画付き。漫画も好きなので…
『月刊アフタヌーン』2015年8月号 四季賞出身者の読み切り二篇掲載。『BLACK-BOX』郄橋ツトム 新連載。『フラジャイル』13「岸先生、怖い男と対決です!!」草水敏・恵三朗『マイボーイ』17 木村紺 「ラッキースケベ大作戦」全容。木村紺はドタバタが上手いな…
『アフタヌーン』2015年7月号「フラジャイル」12「岸先生、怖い女と対決です!」草水敏・恵三朗「おおきく振りかぶって」121「進展」ひぐちアサ どんどん成長してゆく花井。複雑な田島。「げんしけん 二代目」112「くじびきアンバランス1」木尾士目「マージ…
『アバンチュリエ4 怪盗ルパン伝』4 森田崇 奇巌城(中)。 ルパンとボートルレの一騎打ち。。。脅してすかすルパンと、お目々うるうるのボートルレ。負けたくなくて脅迫と誘拐をするルパンと、推理や冒険ではなく新聞広告で解決しようとするボートルレ。…
『アフタヌーン』2015年6月号 四季大賞掲載。ミギーフィギュア付き。『ディザインズ』01「義足《ペグ》と猟犬《ハウンド》」五十嵐大介 2014年6月号に掲載された読み切り「ウムヴェルト」の設定を引き継ぐ新連載。(恐らく)続編や同一世界の作品ではなく、…
『1518! イチゴーイチハチ!』(1)相田裕(小学館BIG スピリッツ COMICS)★★★★★ 『ガンスリンガーガール』の著者による新作。同人誌『バーサスアンダースロー』の連載化です。三年前の少年野球であこがれた男の子は、怪我で野球をやめていた。先輩に…
『アフタヌーン』2015年4月号(講談社) 四季賞関連の読み切りと、「出だしで勝負!新人賞」作家の読み切りが掲載されています。『フラジャイル』9「岸先生、怖い女が来ます!」草水敏・恵三朗 製薬会社の火箱さんが本性を現しました。おまけ漫画付き。「ミ…
四季賞受賞作を含む、新人読み切り2編+ベテラン読み切り1編掲載。「カミツレ」やまざき貴子 ――アオイにフラれてから、花の名前の女を避けるようになった。避けるために調べていたら、植物好きとカン違いされ、今じゃ部屋中が植物だらけ。「カ」で始まる植…
「そばにいたい」森井暁正(『good!アフタヌーン』2014年12月号)★★★★☆ 四季賞2012年秋のコンテスト萩尾望都特別賞受賞作。四季賞ポータブルが廃止されてから本誌には四季大賞しか掲載されなくなってしまいましたが、なんと(!)萩尾望都特別賞が『good!…
今月は先月の四季大賞に続いて、四季賞プラス新人読み切りが載ってます。「ボインちゃん」と「ヒーローショー」がよかったです。『マージナル・オペレーション』18「食前の運動」芝村裕吏・キムラダイスケ 日本編・開始。アラタがまあ立派になってしまいまし…
今月は四季賞受賞作掲載。 今月号は、どうでもいい付録フィギュアの不具合で発売日が延期になりました。寄生獣トリビュート漫画は、なぜか二号続けて下ネタギャグ。『おおきく振りかぶって』115「埼玉県大会13」ひぐちアサ 「野球がうめえ」相手に大苦戦の西…
『アフタヌーン』2014年9月号(講談社) 四季大賞受賞作掲載。『波よ聞いてくれ』1「お前を許さない」沙村広明 男に振られてくだを巻いていたスープカレー店店員ミナレは、酒場で会ったラジオ局ディレクターにはめられてラジオで思いのたけをぶちまけること…
『月刊アフタヌーン』2014年6月号(講談社) 今月は四季賞受賞作掲載です。「我らの女神さまっポスター」&「コメント集」五十嵐大介・市川春子・岩明均・木村紺・鶴田謙二ほか 『ああッ女神さまっ』最終回記念。連載作家による女神さまイラスト集。カラスヤ…
木村紺の新連載&新人読み切り2作!『おおきく振りかぶって』109「埼玉県大会10」ひぐちアサ ――千朶から二塁打を打った花井。田島はそれに続けるか――。一方の三橋と阿部も千朶打線を抑え続け……。 相手チームのキャッチャーが心のなかでつぶやく「ああ こい…
今月号は新人2篇。泉つかさ「あたらしい戦争の話」があらゆる意味で規格外。「ビンカン彼女」児玉潤 ――林聖生は隣の席の高橋さんの巨乳を視界の隅でがっつり見ていたむっつりすけべ。ところが高橋さんは人の感情を肌で感じ取れる能力の持ち主だったため、林…
『青空エール』14 河原和音(集英社マーガレットコミックス) 送る会に来ていたのは春日先輩ともう一人誰なのかわからなくて前の巻を確認してみましたが、加護先輩でいいのかな? 全国の結果と、先輩たちの引退と、まるちゃんの恋のはなし。 『怪盗ルパン伝 …
小冊子が廃止されてから早半年、ついチェックし忘れそうになる四季賞の季節がやって来ました。今回は二作受賞。どちらも青春真っ盛りな作品でした。敵役の上げ下げや主人公の挫折と希望など、悪く言えばどちらも型通りの作品、よく言えばすでに型ができてい…