『1518!イチゴーイチハチ!』(4)相田裕(ビッグスピリッツコミックス) 帯の文章がいいですね。「夢を諦めるところから始まる物語」。烏谷が新しい楽しみを見つけ、会長が野球への気持を整理して、ひとまず一段落つきました。もうすぐ終わっちゃいそうな…
『S-Fマガジン』2017年8月号No.722【スペースオペラ&ミリタリーSF特集】 特集は興味がないのでスルー。「筒井康隆自作を語る」の第2回を読む。「乱視読者の小説千一夜(54)再版を禁ず」若島正「書評など」◆『人工知能の見る夢は AIショートショート…
『アフタヌーン』2017年6月号(講談社)『青野くんに触りたくて死にたい』6「協力者」椎名うみ 幽霊という存在に対する、ある意味でまともな対応がようやくなされそうです。……が、二人の蜜月の危機でもあります。『我らコンタクティ』2「八百屋お七で危機一…
「ルーシィ、月、星、太陽」上田早夕里 ――〈ブルームの冬〉後、生き延びたルーシィは冷たい海の中を泳いでいた(惹句より)「ちょっといいね、ちいさな人間」ハーラン・エリスン/宮脇孝雄訳(How Interesting: a Tiny Man,Harlan Ellison,2010) ――私が創…
映画『虐殺器官』公開記念のディストピアSF特集です。声優(?)と監督と企画プロデューサーのインタビュウと、巽孝之と岡和田晃による評論、ディストピアSF作品ガイド、小説3作など。岡和田氏の評論は樺山三英『ドン・キホーテの消息』に言及されてい…
「バーナード嬢、アニメ化記念にSFマガジンに出張して曰く。」施川ユウキ「シミュラクラ」ケン・リュウ/古沢嘉通訳 「キャラクター選択」ヒュー・ハウイー/大谷真弓訳(Select Character,Hugh Howey,2015)★★★★☆ ――ゲームをしているところを夫のジェイ…
「海外SFドラマ特集」「ウルフェント・バンデローズの指南鼻(後篇)」ダン・シモンズ/酒井昭伸訳「浅倉ヴァンス爆誕」酒井昭伸 「七千六日の少女 怨讐星域 特別篇」梶尾真治 「SFのある文学誌(48)危険な洋書とショウの社会改良優生学 松村みね子の幻…
SF文庫に続いてはハヤカワ・SF・シリーズの総解説です。そもそも銀背はポケミス以上に書店に置かれている確率が低いし、古本屋でも見かけることはないので、存在自体を知らない作品が多かったです。ヴェルヌやウェルズやドイルなんかの古典も出していた…
「やくしまるえつこのSF世界」 相対性理論のやくしまるえつこ特集。連載「あしたの記憶装置」、円城塔とのことばのかけらコラボ、イメージイラスト競作、エッセイ、評論、トリビュート漫画&小説、CD解説。「近代日本奇想小説史 大正・昭和篇(27)大正…
「変わり続けた男の物語 Goodbye, David Bowie 1947-2016」 ブレイク作「スペイス・オデッセイ」とアルバム3作と映画『地球を売った男』をSF作品と見なして解説&追悼したミニ特集。 「overdrive」円城塔「烏蘇里羆《ウスリーひぐま》」ケン・リュウ/古…
J・J・エイブラムス監督インタビュウのほか、鏡明、添野知世らによるエッセイ・評論など。 「「オデッセイ」と火星SFの系譜」 もう一つのSF映画&原作特集。「契約義務」ジェイムズ・L・キャンビアス/中原尚哉訳 ――火星のダイモス・コミュニティの契…
『アフタヌーン』2015年12月号(講談社)『フラジャイル』17「岸先生、赤ちゃんが大変です!」18「岸先生、高柴先生も大変です!」 ドラマ化&4巻発売記念の巻頭カラー&二話掲載。セカンドオピニオン外来を訪れた、肺炎の赤ん坊の母親。同意書にサインする…
何度目かの伊藤計劃特集。言うまでもありませんが、「伊藤計劃の新作」が掲載されているわけもなく。。。伊藤計劃と「同世代」「以後」の作家たちと、伊藤計劃以後のSFの状況と展望についてです。予告によれば次回も伊藤計劃特集。『虐殺器官』『ハーモニ…
「ハヤカワ文庫SF総会説 PART3 [1001-2000]」 「ジーン・ウルフ『ケルベロス第五の首』やM・ジョン・ハリスン『ライト』が好きな人が読むと小躍りするだろう」と評されているマイクル・スワンウィック『大潮の道』に惹かれます。ほかには、「(『失われた…
「ハヤカワ文庫SF総解説 PART2 [501-1000]」 読みどころは、樺山三英による『鉄の夢』評「これは単にナチズムの諷刺に止まるものではない」「ナチズムの持つ荒唐無稽な世界像、英雄化への欲望、その裏に潜む差別と偏見、露骨な権力志向はまた、多くのSF…
隔月刊になってからの一号目。なのにいきなり文庫総解説と連載ものばかりで、読むとこない。。。「ハヤカワ文庫SF総解説 PART1[1〜500]」 豪華執筆陣によるハヤカワSF文庫の総解説。円城塔や新城カズマといった小説家のほか、東雅夫や西崎憲といった幻…
『マルドゥック・アノニマス』(1)冲方丁「特集 PSYCHO-PASS サイコパス2」『青い海の宇宙港』(1)川端裕人「SFのある文学誌(38)」長山靖生 「書評など」◆創元のアンソロジー『黒い破壊者 宇宙生命SF傑作選』。ポケミス『地上最後の刑事』続編『カ…
来年2月から隔月刊。『SFマガジン』は偶数月、『ミステリマガジン』は奇数月刊行。 「円谷プロ クロニクル 2016年の挑戦」 山本弘・北野勇作・小林泰三によるオマージュ短篇など。「第2回ハヤカワSFコンテスト受賞作発表」 柴田勝家『ニルヤの島』が受…
「聖ポリアンダー祭前夜」R・A・ラファティ/柳下毅一郎訳「その曲しか吹けない」R・A・ラファティ/山形浩生訳「カブリート」R・A・ラファティ/松崎健司訳「SFのかたち」R・A・ラファティ/大森望訳「ラファティ・ラブ」浅倉久志/古沢嘉通訳「…
「SF COMIC SHORT-SHORT」(10)今井哲也 「パパの楽園」ウォルター・ジョン・ウィリアムズ/酒井昭伸訳(Daddy's World,Walter Jon Williams,1999)★★★★☆ ――ある日のこと、ジェイミーは家族と一緒に新しい土地へ引っ越した。住んでいるのは旋風人と呼ばれ…
「SF COMIC SHORT-SHORT」(9)野村亮馬「PKD総選挙、結果発表!」 フィリップ・K・ディックのベスト作品投票企画です。AKBになぞらえたのは単なる悪ノリなのか、ジャンル外の読者を取り込もうという積極性なのか、SFファン=オタクという排他的な…
「夏の必読SFガイド+α」「書評など」◆『わたしは生きている』、「アメリカだと『ハンガー・ゲーム』や『ダイバージェント』になってしまうものが、イギリス映画だとここまで、大人も子供もない、真摯な傑作になるのかと驚嘆する」という評に、ぐっときま…
「SF COMIC SHORT-SHORT(7)」笠辺哲「チャールズ・ユウ『SF的な宇宙で安全に暮らすっていうこと』刊行 円城塔メッセージ 「特集 PSYCHO-PASS サイコパス」「PSYCHO-PASS LEGEND 無窮花(前篇)」吉上亮 ――迷えるハッカーの魂が、槙島聖護と出会うまで――…
『ミステリマガジン』2014年7月号No.701【シャーロック・ホームズ・ワールド】 ふたたび『シャーロック』特集です。人気があるのはわかるけど、ペース早すぎません? 今回もインタビュー&パロディ・パスティーシュ特集。「迷宮解体新書(77)光原百合」村上…
「SF COMIC SHORT-SHORT」(6)カサハラテツロー「タンポポの宇宙船」藤崎慎吾 ――顕微鏡を覗いていたおれの目に、クマムシ……だと思うものが写っていた。銀色のカプセルの中から出てきて、手を振っている。「シャーレの中に入っている、タンポポの綿毛みたい…
「SF COMIC SHORT−SHORT」(5)小原慎司 「パッチワーク」ロラン・ジュヌフォール/稲松三千野訳(Patchwork,Laurent Genefort,2012)★★★★☆ ――惑星オマルのモルグで働くホドキン族の医師シズニー・オクテダ・シェンドのもとに、ある日い…
あんまり好きなのがありませんでした。「SF COMIC SHORT-SHORT」(4)岩岡ヒサエ「環刑錮」酉島伝法「否定」クリストファー・プリースト/古沢嘉通訳(The Negation,Christopher Priest,1999)「航空宇宙軍史 イシカリ平原」谷甲州「遊星からの物体Xの回…
「SF COMIC SHORT-SHORT(3)」うつろあきこ「スシになろうとした女」パット・キャディガン/嶋田洋一訳(The Girl-Thing Who Went Out for Sushi,Pat Cadigan,2012)★★★★☆ ――フライが木星《ビッグJ》の主環にぶつかり骨折したときのことだ。「わたし、ス…
「SF COMIC SHORT-SHORT(1)」ツナミノユウ「ナスターシャの遍歴」扇智史 ――旧友のナスターシャが語る不思議な寓話は、繭子に激しい好奇心と動揺をあたえるが……。(袖惹句より) 妄想ではなく、拡張現実であった、というのが新しいというかSFではありまし…
「SF COMIC SHORT-SHORT(1)」つばな 扉のイラスト連載が終わり、今月号からは一ページ漫画。第一回は『七女』のつばな。 「みずは無間(第一部)」六冬和生 ――孤独な宇宙探査機が想い起こす昔日の恋人とは…… ハヤカワSFコンテスト大賞受賞作。俺語りラノ…